ニナファーム

Microbiota Research

マイクロバイオータ研究

マイクロバイオータ

ターゲティングミトコンドリア
 プロジェクト

現在、ニナファームが最も注視して取り組んでいるのが「ターゲティングミトコンドリア プロジェクト」です。
ミトコンドリアは生命の根幹ともいえる存在であり、それらの質の低下は生命活動を担う細胞機能の異常を招き、老化の加速やさまざまな病気の発症の原因になります。

そして、このプロジェクトの鍵となるのが「マイクロバイオータ研究」。
ニナファームはプロジェクトでの研究を通して、地球上に生息する秀逸なマイクロバイオータ(微生物)がつくり出す良質なメタボライト(代謝産物)の有用性を発見しました。この成果はミトコンドリアの質と機能向上を可能とする有望なアプローチになり得ることを強く示唆しています。これからの研究成果が多くの人々の健康・美容につながる手助けになることを願っています。

ミトコンドリア

生命の根幹を担う
「ミトコンドリア」

私たちの健康、若々しさ、美しさは、細胞一つひとつの正常な働きによって保たれています。そしてこの細胞の働きを支えているのが「ミトコンドリア」です。ミトコンドリアは身体を構成する約60兆個のほぼすべての細胞の中に存在し、細胞活動に欠かせないエネルギーの約95%をつくり出しています。ほかにも活性酸素を消去する抗酸化酵素SODをつくり出したり、寿命を迎えた細胞や損傷した細胞などの処理の制御に関わったりするなど、すこやかな身体を維持するための機能を持ち、健康に大きく貢献しています。

マイクロバイオータ

未知なる可能性を秘めた
「マイクロバイオータ」

マイクロバイオータとは地球上に生息する細菌や菌類、ウイルスなど、すべての微生物の総称です。 かつて微生物は病気の原因であり、撲滅すべき存在として捉えられてきた時代がありました。しかし急速に発展した近年のマイクロバイオータ研究では、宿主の健康への関与が次々と明らかとなり、それらは健康を維持するうえでなくてはならない極めて重要な存在であることが広く認知されました。 人間においてはとりわけミトコンドリアとの関係性が注目され、健康長寿に関わるさまざまな可能性を解明すべく、多くの科学者によって研究が進められています。

メタボライト

無限の可能性を秘めた
「メタボライト」

メタボライトとはマイクロバイオータが発酵などの代謝反応の最終過程でつくり出す代謝産物の総称です。例えば、腸内のマイクロバイオータは私たちが食べた物を代謝することで免疫力と抵抗力に関わるメタボライトやミトコンドリアの質と機能向上に関わるメタボライトなどをつくります。植物のマイクロバイオータは葉の養分や土壌中の有機物を分解することで、病原体に対抗するメタボライトや植物の成長促進に関わるメタボライトをつくり出します。しかし、これらのメタボライトの健康作用はほんの一部にすぎません。多種多様なメタボライトが豊富に存在し、宿主の健康維持に多くの恩恵をもたらしているのです。

健康長寿の代表「百寿者」

百寿者

すべての人たちが同じようにいつまでも健康で若々しく、長生きとは限りません。ではなぜ“100歳を超えても若々しく元気な人たちと、そうではない人たちがいるのでしょうか…?” “両者にはどのような違いが隠されているのでしょう…?”

そこで着目したのが健康長寿の代表「百寿者」です。百寿者が保持するミトコンドリアは質が非常に高く、エネルギーを生み出す力が優れているなど、とても興味深い研究結果が得られました。また、多くの百寿者は、他の人々よりも多様性に満ちたマイクロバイオータ(微生物)を保持し、その中には強力な力を持つマイクロバイオータの存在も明らかとなりました。これらのマイクロバイオータがつくり出すさまざまな種類の良質なメタボライト(代謝産物)は、百寿者の健康長寿を支え、ミトコンドリアの質の高さと機能向上に大きく影響を与えていることが判明しました。

しかし、このような機能性に富んだ良質なメタボライトをつくり出すことのできるマイクロバイオータに恵まれる人は、ほんのひと握りです。ニナファームは、百寿者のマイクロバイオータがつくり出すメタボライトを植物の力で再現することができれば、より多くの人々に健康と長寿を届けられるのではないかと考え、新成分の開発を目的とした研究に着手しました。

千寿オリーブの生命力が息吹く「オヴェルデ」

オヴェルデは、ニナファームが所有する自然と科学を融合した植物園です。(スペイン・アリカンテ)
ここでは類まれなマイクロバイオータが生息する唯一無二の生態系が存在し、世界中から厳選した多種多様な植物を同時に栽培するポリカルチャーを導入しています。

なかでもオヴェルデを象徴するのが、樹齢1,000年を超える長寿の木「千寿オリーブ」です。
研究の結果、千寿オリーブからは百寿者と同じように強力で多様性に満ちたマイクロバイオータが発見されており、それはオヴェルデでの植物の生育にも活用されています。

上質な植物を育てるためにはまず、条件の整った「土壌」であることが重要です。ここでは千寿オリーブをオヴェルデの中心に植樹することで、土壌を介して千寿オリーブのマイクロバイオータをすべての植物に分け与えるとともに、植物間で生じる相互作用を引き出し、生育の促進や活性成分の濃縮、害虫などに対する抵抗力の向上に役立てています。

オヴェルデ庭園

中央の千寿オリーブが悠然とした風格を放つ、オヴェルデ庭園のハート。世界で最も大きなこのオリーブの木のハート型は、宇宙からもその姿を確認することができます。

ザクロ

ザクロの栽培においては、成熟したザクロをザクロの木の下に放置して土壌中のマイクロバイオータに活力を与え、ザクロの成長にとって最高の条件がそろった土壌をつくり上げています。

フランス ニナファームの研究開発

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